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萌えツイートは小説になる~俺流~①

とりにくさん(@tori29umai )の萌え連ツイ小説にしたらいいのに!!
って言ってしまったので、自分のハウツーというかこうやって小説に焼き直ししてるよ~ってのを書き出してみました!

F/F内での遊びのつもりだったのが、思いのほかご回覧いただいたので泡喰ってちゃんと書いてます。
べったーさんよりこっちが妥当かなと思って

いつもなら自分の連ツイが素材なのですが、他人様の作品に手を入れた挙句にお見せするという都合上、なるべく丁寧にやっていきます。

まず素材となるツイートはこちらです。萌える。

親の葬式の喪主を卒なくこなす中学生青江君が親戚に『親の葬式だって言うのに涙一つ見せないで』みたいな感じでヒソられてるのを見てたまたまプリント届けにきた歌仙君(ただのクラスメート)が何故かイラッときて『君もなにか言い返したらどうなんだ』なんてらしくないことをついうっかり言ってしまう
青江君は少しびっくりした後、困ったような笑みを浮かべ『未だに(両親の死が)実感できないんだよねぇ』と返す。
冷静になった歌仙君が『すまない』って謝った場合、
なんやかんやで同じ学校に通い続けるのと、青江君が転校するパターンどっちが美味しいか悩んでいる
not転校パターンは何故か青江君が歌仙君に付き纏うようになり、歌仙君も葬式の時の気まずさがあり、無碍にできないまま放置してたら友人になってたパターン
転校パターンは青江君がそのまま親戚の家にひきとられて転校していって、(歌仙的に)心のしこりが残って、
数年後、歌仙くん(成人済み)のアパートのゴミ捨て場で行き倒れている青江くん(成人済み)を拾うパターンでオナシャス

オナシャスされたのでやります。
とりあえず改行を整えてセリフと地の文に分解していきます。
わたしは基本的に後々縦書きにすることを想定して作文するので、この時点で行頭一文字空白を入れます。

 親の葬式の喪主を卒なくこなす中学生青江君が親戚に
『親の葬式だって言うのに涙一つ見せないで』
 みたいな感じでヒソられてるのを見てたまたまプリント届けにきた歌仙君(ただのクラスメート)が何故かイラッときて
『君もなにか言い返したらどうなんだ』
 なんてらしくないことをついうっかり言ってしまう
 青江君は少しびっくりした後、困ったような笑みを浮かべ
『未だに(両親の死が)実感できないんだよねぇ』
 と返す。冷静になった歌仙君が
『すまない』
 って謝った場合、なんやかんやで同じ学校に通い続けるのと、青江君が転校するパターンどっちが美味しいか悩んでいる
 not転校パターンは何故か青江君が歌仙君に付き纏うようになり、歌仙君も葬式の時の気まずさがあり、無碍にできないまま放置してたら友人になってたパターン
 転校パターンは青江君がそのまま親戚の家にひきとられて転校していって、(歌仙的に)心のしこりが残って、数年後、歌仙くん(成人済み)のアパートのゴミ捨て場で行き倒れている青江くん(成人済み)を拾うパターンでオナシャス

ここから文字数を増やしてディテールを膨らませていきます。
まず主な設定と時間軸を整理します。 
※時間経過を整理しつつ、状況に矛盾が起きないように理屈をつけたりします。
 

①青江と歌仙が中学の同級生、クラスメートである
(学パロは、経験にのっとりやすいため書きやすく感情移入もしやすいテーマです)
②たまたまプリントを届けに来たということなので、そもそも仲良しではなかった。
(仲が良くないふたりの距離が近づくのに萌えを感じるので)
③キャラ設定的に歌仙は目立つ方で、青江は目立たない方のおとなしい学生だろう。
(対比によるうねりが物語の転換を生む)
④青江が両親を失う
(大きな転換点、事件の始まり)
⑤葬式で親の喪主を、卒無くこなす青江の姿
(中学生が、感情を露わにしたリ呆然とするでもなく冷静である『異様さ』の萌え)
⑥葬式内で悪口じみたことを言うようなのは流石にあんまりじゃない?
→じゃあ葬式の片付け中かな、それなら「プリントを届ける」ことができる。
(つじつま付ける/細かいことは言いだしたらキリが無いのでこれくらいにしとく)
⑦親戚モブによる「親の葬式だってのに涙ひとつも見せないで」
(気味が悪い、心が冷たい、など→常人が言いがちな悪口である/大人と子どもの対比)
⑧歌仙がそれを聞いてしまい激高「何か言い返すくらいしたらどうなんだ」
(そうそうそう歌仙ちゃんそういうとこある、曲がったことが大嫌い!そしてプライドが高い!)
⑨青江「実感できないんだよねえ」
(ある種の子どもらしさ、親戚モブのように世間ずれしていない純粋さの発言)
⑩冷静になった歌仙「すまない」(素直~~~!!)

 
ひとまずこのあたりで整理……したことにします。
整理というか、萌えどころの確認です。
(この箇条書きは書きだしたりはあまりしないのですが今回は自作ではないので丁寧にやってみました。自作でも次回からやろう。)
 
この話のキモは
「親の葬式という極限状態にも関わらず冷静にふるまえる→表面上に感情を出せない、不器用な子どもらしさ」
への萌えであると理解しました。
 
ので、このシチュエーションで小説を描画するにあたっての「語り手」は歌仙になります。
何故なら青江を主人公にしてしまうと、最大の萌えどころである
「少しびっくりした後、困ったような笑みを浮かべ」
というやつが使えなくなるのが惜しいから。
 
基本的に、自分の最も書きたい
『推しキャラの可愛いところはここ!』
というプレゼンは、そのキャラを見ている人物に言わせるのが一番手っ取り早いです。
(うっかり推しを主人公にしてしまうと、ずっと自画自賛することになります。)
 

歌仙にとって青江という人間はどういうやつなのかを考えていきます。
 
 青江というクラスメイトは目立たないやつで、話をした覚えもほとんどない。
 嫌われたりいじめられたりはしていないようだが、居るのか居ないのかわからないようなやつだ。
 
承前はだらだら書いていても仕方がないから事件を起こします。
 
 そんな話もしたこともないクラスメイトの顔を、初めて間近に見たのは彼の両親の葬式だった。
 
学パロという世界観が掴みにくい。
主人公がわからない。パロでそれはちょっと……さりとてダラダラ状況設定を説明するのは読んでてかったるくなる。
ならば呼びかけられて始まる文章にしてみる。
 
「歌仙兼定、ちょっといいか」
 振り返ると、学年主任の長谷部先生が困ったような顔で立っている。
「はい、なんでしょうか」
「二年三組の学級委員長は、お前だったな」(※優等生であることがわかりやすいように)
「はい、そうですが」
「……日加里青江は、三組だな」
「ええ、はい」
 いきなり言われて、返事が一拍遅れた。まだクラス替えのあと一か月しか経っていないから、全員の名前はうろ覚えだった。だけど、その名前は――えらく珍しいその苗字だけは――聞き覚えがあった。
「日加里の、ご両親がお亡くなりになった」
 何と言ったらいいものかわからずにただ、はあ、と返した。
「お通夜がこれからで、三組の担任の江雪先生と俺がこれから出席するんだが――明日のお葬式に、お前がクラス代表で出席してくれないだろうか」
 僕は、ただ頷くことしか出来なかった。
 
 日加里はクラスでも目立たないやつで、話をした覚えもほとんどない。
 嫌われたりいじめられたりはしていないようだが、居るのか居ないのかわからないようなやつだ。
 そんな話もしたことのないクラスメイトの顔を、彼の両親の葬式で初めて間近に眺めた。
 
こんな感じに書き出してみました。
 
※この段階でこの「書き出し」は手を付け始めたという意味しかありません。
本当に本文の冒頭になるかどうかはまだわかりません。
 
小説というものは書いて行けば何となく形になるのですが、意識していきたいのは起承転結です。
色々とやり方がありますので色んなものを読んでみるといいです!
わたしは
『キャラクターが自分の殻を破り、ブレイクスルーを起こす』
ことがストーリーになると思っているので、そういうお話にしていきます。
 
この話の場合
①歌仙が、青江という少年のプライドを気遣って家庭の事情というナイーブなところへ踏み込む
というのがひとつめ
②歌仙が青江に惹かれる(?)
のが二つ目のブレイクスルーになります。(※腐女子なので息をするように恋に落とします)
 
だから、歌仙のキャラクターを「突然怒鳴る」のが『意外』になるように描写していくことにします。
 
とりあえずこんな感じで書いていきます。 つづく。
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二次創作を書いたり読んだりしながら生きているアラサー

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