こんばんわ、あなたのタイムラインのゴリラになりたい。
樹成あやです。
前回までで一応メイキングは終了したので、ここからはわたしの所感というか
「こういう感じで小説を書くようになりました」という、己との戦いの記録になります。
自分語りというか、ネガい言い訳を潰した自問自答の記録です。
色々な考え方がある中で、自分なりに創作へのモチベーションをどうやって上げて行ったかの記録。
わたしはしがない地方の子持ちおたくで、
pixivの自作一覧を見て頂けたらお判りになる通り、人気があるわけでもないです。
だから、もう小説を書いているという人や、人気を得るためのハウツーが欲しい方には噴飯ものであろうと思います。
それでもいいならどうぞ。こうやって自分の言い訳を潰しています……。
Q.自分の文章の文体が気に入らない!
A.うぬぼれるな。自分の文体なんぞ無い。
メイキング記事で飽きるほど「箇条書き状態でもいいから完走させろ」と繰り返したのはこのためです。
凝った文体を最初から構築すると、集中力がどっかいきます。
例えば
「太郎は走った。息が切れた。転んで、膝を擦りむいた。」 の語尾が気になって仕方なくなってきたりします。
「~~た。~~た。」が気になる病。
だからといって、
「太郎は走っていた。息が切れる。あっと思ったその瞬間、視界がぐるりと回転して膝に痛みが刺さる。」 なんて風にこつこつ書いていたら進みゃあしません。
言葉をいじくる作業は、小説を書く醍醐味。一番楽しいところです。
だけど完成しないんじゃ意味が無いですよね。気分がノッてて、筆が走るならどんどん書いたらいい!
でもそうでない時もあるかもしれない。
そんなとき、とにかくどんな箇条書きでもいいから情報をどんどん足して、ストーリーを作ると良いです。
道を作ってしまえば、その路肩にどんな花壇を作るのも自由なのだから。
そのうち、
舗装しながら花を植えられるようになっていくよ!字書きの人がゴリラ自称したがるの何故かしら……なんか力仕事に例えたくなるんですよね……。
Q.個性が出ない……カッコよく書きたいよね!?
A.個性は作るものというより、できるものです。
箇条書きでマラソンすると、シンプルな情報だけを先に並べることになります。
そのあと、全体を見渡して
「このへんで盛り上げよう」「この辺りはサーっと流そう」という風に、書き込みを調整して文章に緩急をつけることもできます。
最初からデコラティブな文体を構築してしまうと、後から見直した時に
「ここ要らないんじゃないかな……いや、めっちゃ苦労して書いたんだから……」と、アンバランスと理解していながら、もったいないオバケが出て消せない。
そういうくだりが出てくる。
わたし個人の感覚だと、そのくだりはスパッとボツにして書き直したほうが上出来になりました。
全体が出来上がってからバランスを見て、書き込むべきところに書くべし。(言うまでもないですが、推しがどんな風に可愛いのかを、力の限り書こう!)
そうしたら、あら不思議。
カラーが付いた文章がふわ~~っと構築されているハズです。
とにかく作品を作ってみたいという意欲があるなら、
まず
完成させて、それから細部をつめていくのが、断然効率が良かった。
これはいろんなメディアに関わる先人が必ずおっしゃっていることです。
「書きかけを100作るより、ひとつを完成させること」これが一番上達する。
小説、というよりはパソコンのいいところですが、コピー・ペーストが容易なのも良い。
ストーリーを、何も順番通りに配置することはないんです。
メイキングのアレは、回想→過去→現在という順番で完成させています。
でも執筆順は違ったことはご存知の通りです。
文章作品は冒頭のパンチがあったほうがいい。
「おっ、ここからどう膨らんでいくんだろう?」っていう、ワクワク感があったら最高ですよね。
だから書き出しで悩む暇があったら、
「さっさと完成させて、後で一番おいしそうなトコを置こう」くらいの気軽さでドンドン書き進んで行った方が効率的です。
Q.語彙が無い……
A.本を読み、ググり、難解な言葉を平易な言葉に言い換えよう。
知らん言葉は出てこねえよ。汚い言葉を失礼しました。でもコレほんとう。
ちょっと前
「刀剣乱舞の二次創作小説読んでると、廓と厠と厨がごっちゃになっててトイレで芋煮てるwww」みたいな。
めっちゃくちゃ言われてましたね。
(一応言っておくと、くるわ・遊郭、かわや・トイレ、くりや・キッチンです) 正直、これ眉唾というかすっごく意地悪なジョークだと思うんですけどね。
わたしは見たことが無いし……
でもどっかにあるのかな……
と、思ってしまう。
妙にリアルなやらかしっぽいから、字書きは震撼したわけです。
あのですね。
出版社には「校閲」というお仕事のプロフェッショナルがいらっしゃいます。
要するに言葉遣いや名刺など、あらゆる文章のチェックをなさるプロです。
こういう人が必要ってことは
プロだろうが何だろうがやらかして当然ってことだよ。
極論ですかね?
でもそう思うんですよね。
間違えてたら直せば良いじゃない。
アマチュアの小説を読んであざ笑ってくるような読者はイラネ!
とはいえ、やっぱり恥ずかしいと思うのは人情なので、なるべくやりたくない。
なら、ムズカシイ言葉を使わないようにしたらいい。
背伸びしないで、ググろう。
ちょっとでも怪しいな?と思ったら、ググろう。
なんでも空白一文字分入れて「意味」って後ろに付けたらヒットするよ。
ちなみに空白一文字分と「類語」だとネット類語辞典がヒットします。
厨だったら、厨房・板場・炊事場・調理場・台所・水屋・勝手場・内助・台所。
厠だったら、手洗い・手水・雪隠・ご不浄・閑所・はばかりなど。
ちなみに厠っていったら一個以上のトイレを備えた施設を指すそうです。
だから、見るたびに落第忍者乱太郎を思い出します……。
それに、難解な言い回しそのものに萌えがあったりするわけじゃないなら、優しく言い換えるのも手です。
文字数も増えるし。
たとえば
「白銀の優美な輝きは」「プラチナシルバーのテンダーなブリリアントは」「白く、とても優しい銀色の光は」 全部似たような内容だけどわたしは最後が好みですね。笑
ここからは、なんだか偉そうなことを言いますね。
やっぱり
本は読んだ方が良い。どんなものでもそうですが、触れているものに引きずられるのが人情ですから。
特定のジャンル、特定の作風の作品にばかり触れていると、
知らず知らずのうちに大好きな作品に似てしまったときに気が付きにくいです。
パクだのラレだの、辛い話題だから……
いろんな小説の「かたち」を知っておくと、作風に幅が出ます。
最近はテキスト作品といえば書籍に限りませんけどね。
ノベライズゲームの勢いなんか、すごい。
ちゃんねる方式の小説を初めて見た時はすごくびっくりした。
自分が「こうありたい」メディアに触れて、そのリズムを盗んだら良いです。
古臭い単語を使いたいなら時代小説を読んだらいいし、
ロマンチックな言い回しをしたいなら恋愛小説を読んでみよう。
アクションSFで脳みそを鍛えるのも一興。
むかし好きだった小説を読み返して、どうして惹かれたのかを分析すると自分の萌えに向き合うことにもなりますね。
あと、
エッチな言い回しはプロから学ぶのが一番手っ取り早いので、恥ずかしがらずに読んでみましょう。
勉強になるから……マジで……。
今日のところはこのへんで。
説教臭くなってしまってごめんなさい。
「やりたい」って気持ちがあったらなんでもできますよ。
読ませてあなたのパッション。
グッドラック!
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