あのころ、わたしは13歳だった。
長期休み明けには必ず塗料のにおいが充満していた真新しい小学校へ、ほぼ開校と同時に入学したわたしたちは、ニュータウンの開発で膨れ上がっていく人口に対応するために増築を繰り返す校舎とともに大きくなり、卒業しました。
住宅地には小学校がふたつ、中学校がひとつしかなかった。
隣町の小学校を卒業した生徒と、わたしの卒業校からのそれぞれ40人5クラスがそのまま、ふたつの河が合わさって運河になるように合流して入学していました。
かくして40人学級が10クラス(大体42~46人が一クラスだった)、
全校生徒1500人近くにもなる中学校は、当たり前のように荒れていました。